ADHDのあふれる体力を発散せよ!おすすめはレスリング!

発達グレーゾーン

発達障害をもつ長男と、発達グレーゾーンの次男。現在、2人ともレスリングを習っています。

長男のこと
発達障害(ADHD,自閉スペクトラム症)をもつ長男の特徴です。
次男のこと
発達障害グレーゾーンの次男のことです。

といっても、次男は、体力の基礎づくりのみの参加です。それでも、体を思いっきり動かせる場があるのは、とても楽しいようです。(家に帰ってもすぐ寝てくれるので親としても有り難いw)。

今回は、レスリングを習い始めた長男の変化をまとめました。

レスリングの影響

長男は年中さんの頃からレスリングを始めました。

大きな「レスリング教室」といったものではなく、近くの高校の先生がボランティアで教えてくださっています。

コロナ渦もあり、練習がほとんどない年もありましたが、ずっと続けています。

長男が小学4年生頃までは、基礎体力を作る事が主で、マット運動やダッシュ、受け身を重点的に教えてもらっていました。

体幹が弱い長男ですが、この基礎運動のおかげでだいぶ鍛えられています。

特に、小さいころは転んでしまう事が多かったのですが、受け身が取れるようになった事で怪我が格段に減りました。

体幹が鍛えられた事で、転倒自体もなくなりましたしね。

最初は、出来ない事も多くてマット運動の前転すら出来ずに、癇癪を起していました。「もう帰る!」と言って帰ろうとしたこともしばしば。

でも、不思議と「やめる」とは一度も言わずに通っていました。

何度も何度も、挑戦して失敗して(自分に)怒ってと繰り返していましたが、初めて前転が出来た時、びっくりしたような顔をしていたのを覚えています。

まわりも「すげー!!」「出来たじゃん!!」「やったーー!!」と喜んでくれて、本人もとても嬉しそうでした。ここで、諦めずにやると出来るようになるという成功体験を経験できた事は、後々の成長に凄い良い影響があったのではないかと思います。

前転が出来てからは、自分に自信がついたんだと思います。後転や側転もどんどん出来る様になっていきました。元々、運動神経自体は悪くなかったので体幹が鍛えられた事で、レスリング以外の鉄棒や走るなどの運動もどんどんと得意になっていきました。

有り余った体力を爆発させる事も出来たので、普段の生活での衝動性や多動性が落ち着いてきたようにも見えました。

コロナ渦で

室内で、体を密着させるようなレスリングは、コロナ渦ではなかなか練習をすることが出来ませんでした。

せっかくできた友達も、このコロナ渦の中でどんどん辞めていってしまいました。数か月ぶりに練習に行くと、一人、また一人と人数が減っていき本人も寂しい思いをしていたと思います。

長男も体力を発散させる場が減った事により、小学校で衝動性や多動性によっておこる言動が増えて、気持ちも不安定になっているようでした。

レスリングが休止状態だけのせいではなく他の要因も重なってしまったためもありますが、友達とのトラブルや学校から脱走してしまう事もありました。

コロナ明け

新型コロナウイルス感染症が5類に移行した事で、練習は完全に再開されました。

でも、コロナ前から通っている人は、うちの長男ともう一人だけになってしまっていました。

コロナ明けから、新しい子たちもどんどん増えましたが、人見知りが強く初めての人が苦手な長男。

どうなるかと思っていました。「○○くんも、もう来ないって。」と寂しそうにしている長男を見て、もしかして「やめる」と言い出すかな・・・と思っていました。

でも、一緒に汗を流して、一緒に頑張るという空間のおかげなのか、なんと長男から新しい子達に話しかけていっているではありませんか!!新しい人には、極力関わろうとしない長男が、自分から話しかけにいって一緒に笑っているんです。

これには、本当にびっくりしました!!

これが反対の状況だったら、話しかけられてなかったと思います。

大勢知らない人がいる空間に自分が初めて加わる状況だと、例え話しかけられたとしても、返事すら出来なかったかもしれません。

自分が努力を積み重ねて自信を持っている場だったからこそ、自分から話しかけられたのではないかと思います。

さまざまなやり取りや経験を積んできた事で自信がついて、その自信がバックボーンにあるからこそ、自分の苦手な新しい人を受け入れる事がすんなりと出来たのではないか。と思うのです。

失敗の分だけ成長できる

長男には「失敗を過剰に怖がる・嫌がる」といった特性があります。

最初にも書いた通り、レスリングに通い始めた頃は前転が出来なくて癇癪をおこしていました。

前転だけではなく、走るのが他の子より遅かったり、先生に言われた動きが出来なかったりとたくさんの失敗を積み重ねました。その度に、再挑戦が出来なかったり、黙り込んで練習を放棄して私の横でじっとしている事もありました。

「やる気がないなら帰れ!」と先生に怒られた時も、その言葉をそのまま受け取って帰ろうとしたこともありました。

でも、その経験を乗り越えた分だけ、成功体験も増えていき自信に繋がっていったのだと思います。

こういった「場」をたくさん作っていくことで、他人とのコミュニケーションだったり、社会性だったりをどんどん広げていけるのではないか・・・?と思いました。

簡単な事ではありませんが、そこから息子たちの世界が広がっていけば良いなと思っています。

習い事としては、レスリングってあまり馴染みがなく習える場所もそんなに多くないと思います。うちの場合、たまたまレスリングが強い高校が地元にあって、そこの先生がボランティアで開催してくださっていたので、通う事が出来ているだけです。なので、もしこれを読んで「レスリングを習わせてみよう!」と思っていただいたのに、教室が近くにないって方は「体操教室」に通ってみられるのも良いかもしれません。

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