発達障害の薬物療法 

発達障害

小学6年生になる長男。

長男のこと
発達障害(ADHD,自閉スペクトラム症)をもつ長男の特徴です。

3年生の頃から5年生の途中まで薬物療法をしていました。

薬剤名は「リスパダール」。自閉スペクトラム症に対して使用される事が多いようです。

コロナ渦で、大好きなレスリングの練習が長期休止になったり、学校の先生との相性がどうしても合わなかったりで、小学3年生の頃に衝動性・多動性の症状が強く出るようになってしまったために、薬物療法となりました。

正直、薬物療法に抵抗があり、どうにか避けたかったのですが本人の「毎日がいらいらして、嫌だ。」という言葉で薬物療法に踏み切りました。

最初は「リスパダール」を0.03㎎というかなりの低量から始めました。

小児科の先生も、

低量から始めるので、すぐに効果はみられないと思いますが、少しずつ調節していきましょう。

とおっしゃっていました。

副作用として、眠気が出る事があるらしく、夕食後のみの服用でした。

飲み始めてすぐは、「いらいらを抑える薬を飲んだ」と自己暗示をかけたのか・・・プラシーボ効果が抜群で・・・

学校でも劇的な効果があったようで小学校の支援学級の先生からも「すごい効果が出ています。薬剤療法以外にも、何かやっているんですか?」とびっくりした様子で連絡をもらうほどでした。

これには、私も驚いて

お菓子のラムネを渡しても良かったんじゃね?

と安易に思っていました。

でも、そう簡単にいくはずもなく・・・

だんだんとイライラが増え、それに比例してトラブルが増えるようになりました。

なので、少しずつ容量が増えていくことになりました。

0.03㎎から0.5㎎へ、最終的には1㎎まで増量しました。(1㎎でも、まだかなりの低用量みたいです)

リスパダールを増量すると・・・

増量するにつれ、朝がなかなか起きれなくなり、眠気のために朝ごはんも食べる量が減っていきました。薬の影響がお昼頃まであるらしく、家に帰ってきてからは、いつもの長男に戻っているのですが、朝は何かが違う感じがしていました。

学校では、トラブルが全くなくなったわけではないものの、比較的落ち着いているようで先生からも薬が良く効いていると言われてました。本人も、「イライラが減ったような気がする。」と言っていたので、薬剤療法が間違っていたとは思いませんが・・・。

参観日に行っても、不自然にボーっとしているわけではないものの何か変・・・。

長男だけど、長男でない感じがするというか・・・。

また、最初は効いていると言われていたのですが、薬の用量が増えるにつれ逆にどんどんとイライラが増えているように思えました(イライラが増えているから薬の用量が増えたと言われればそうなんですが、何となく違う気がしていました)。

説明が難しいんですが・・・

イライラが増える

薬の量が増える

いったん落ち着く

薬の量が増えた以前よりイライラがひどくなる

薬が増える

といった感じで、薬が増える度にイライラ度も増えて、さらにそれを抑えるために薬が増えているように思えました。

授業中に飛び出して行ったり、友達に暴言を吐いたり、友達を殴ってしまった事もあったりしたので薬剤療法でその衝動を抑える事が出来ているのは良い事なんだと思いますが、どう説明したら良いかわからないんですが、何かが違う長男を見るのも辛く、このまま一生薬を飲み続けていかなければならないのか?と不安もあり、他に手立てはないのかと色んな本を読んだり、人に相談したり、ブログを読ませてもらったりしました。

そこで、見つけたのが「食事療法」でした。

食事療法については、また詳しく書こうと思いますが、簡単な食事療法を始めたり、中止されていたレスリングの練習が段階的に再開されたり、学年が変わって先生が変わったりした事で落ち着いていきました。

衝動性、多動性の症状は家では見られなかった事もあり、長期の休みの時は服薬を中止して、新学期が始まる1週間前から飲み始めるという事も小児科の先生の指示のもとやってみたりしました。

そして、小学5年生の1学期で薬剤療法をひとまず止めて様子をみる事にしました。

もちろん、勝手な判断ではなく小児科の先生と相談しながらすすめました。

発達障害の薬剤療法に使用される薬は、自己判断で勝手にやめてしまったり、増量したりせずに、医師と相談するようにしましょう。

夏休み明けの9月は、全く服薬していない状態だったので、どうなるか不安もありましたが、大きな問題もないようでした。相変わらず朝は弱いですが、なかなか食べられなかった朝ごはんもしっかりと食べられるようになりました。

偏食気味で、給食をほとんど食べられない長男は、薬物療法で朝ごはんもあまり食べられていなかった事もあり、常にお腹が空いている状態でした。

そりゃ、イライラもするわな・・・。育ち盛りの男の子が2食も思う存分食べられてなかったのだから・・・。

給食が食べられないのは、まだ変わっていないので学校から帰るとお腹が空いている事には変わりありませんが、少なくとも午前中はお腹が満たされているので逆にイライラが減っているようです。成長期なので、4時間目にはお腹が空いているようですが・・・

小学6年生の今は、薬剤療法はしていません。

まだイライラはするのか?と長男に聞いてみると「社会や理科にはイライラはするけど、人や自分にはイライラしない」という答えでした。

うんうん。社会と理科は嫌いだもんねぇ~・・・

薬物療法に対する私個人の考え

私は、薬剤療法というものに、どうしても抵抗があります。

薬剤療法が悪いわけでもないし、辛い思いが少しでも和らいだり、危険な行為が抑えられるなら薬剤療法も取り入れていくべきだと思います。ただ、安易に薬剤に頼ってしまう事にどうしても抵抗を感じてしまうのです。

たまたま、まわりの環境が良くなっていき薬剤療法が必要でなくなっただけで、中学に入るとまた問題が出てくるかもしれません。思春期もやってくるので、衝動性は強くなってしまうかもしれません。どうしても、また服薬が必要になってくるかもしれません。でもその時に、本人の意思を無視して薬で押さえつけるような事だけはしたくないな・・・。と思っています。

もちろん、まわりに迷惑がかかったり、攻撃性や自傷性が出てくるようなら悠長な事は言ってられないので、その時は薬物療法の再開も視野に入れて考えていこうと思います。

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