長男が2歳の頃から通い始めたマザースクール。そこでの様子と、3歳の時に心理士の先生に簡単な発達検査をしてもらった時の事です。
マザースクールでの様子
マザースクールとは
前回、少しマザースクールの事を書きましたが、市の保健師さんから紹介された「マザースクール」は母親学級や母親教室とは異なり、親子で一緒に参加する発達支援の場でした。
内容も、集団療育と個別療育を合わせたようなもので、発達障害の診断を受けていなくても登録さえすれば自由参加だったのでとても有り難かったです。
集団の中で我が子の様子を見て愕然
病院の療育と違って、近い年齢の子たちと一緒ではなく、市内から色んな特性を持った子ども達が集まってくるので、症状も年齢もバラバラでした。
1歳未満の子もいれば、小学生の子もいたと思います。自由参加なので、数人しかいない時もいれば20人近い日もありました。
顔ぶれも毎回違うので、最初はとても嫌がっていました。
ドアの前までは行くんですが、なかなか中に入らなかったり、入ってもすぐに出ようとしてしまったり・・・。そして、なんとか中に入っていっても「じっと出来ない」んです。
先生が最初に歌をうたってくれたり絵本を読んでくれたりして興味を引いてくれるんですが、膝の上から離れて走り回ろうとしたり、絵本に突進していったり、急に一人で喋りだしたり・・・。
発達に不安を抱えてる子たちが通っているので、何人かは同じような子もいるのですが圧倒的にうちの子が動きまわっていました。
集団療育のような支援
集団療育とは
集団療育はその名前のとおり、数人の集団で一緒に療育を受けることです。順番を守る、物を他者に譲る、他の子の真似をする、集団の中で自分の意見を主張するなど、対人関係やコミュニケーション能力を学ぶことが出来ます。
マザースクールでの集団療育的支援
私たちが通っていたマザースクールでは、部屋いっぱい使っての「サーキット」がよく行われていました。
人が乗っても大丈夫な大きくて柔らかいブロックやトンネルなどを並べて、その上を歩いたり、飛んだりします。
発達障害の子は体幹が弱い子が多いそうなのですが、うちの長男も当時は体幹が弱く、なかなか歩けませんでした。「出来ない」事で癇癪を起して、途中でやめてしまったり、順番を無視して先に行こうとしたりしていました。また、ゆっくりな子に対して「はよいけ!」と言ってしまったり、また自分が言われてこの世の終わりかのようなショックを受けてしまったりしていました。
マザースクールでの個別療育のような支援
個別療育とは
個別療育とは、集団療育とは反対で、個人的に療育を行う事です。集団で対人関係を学ぶのに対して、個人的に苦手な事の練習や得意な事を伸ばすことに重点を置いています。うちの子の場合は、体幹が弱い事で指先が不器用だったために指先を使うトレーニングを多くしてもらっていました。
マザースクールでの個別療育的支援
このスクールでは、知育玩具や先生手作りのカードなどの道具がたくさん置いてあり、その子にあったレベルを先生と相談して決めて、そのレベルの玩具や道具をその日の気分で決めて取り組んでいました。うちの子は、指先トレーニングを多く取り入れてもらっていたので、ビーズ通しや運筆練習、ブロックなどを多くやっていました。
病院の個別療育と違って、先生とマンツーマンになるのは無理なので母親と一緒に取り組んで、先生が手分けをして各テーブルに回ってきてくれるスタイルでした。ここでも、ほとんどじっとしておらず、他のテーブルに邪魔しに行ったり床にゴロゴロして動かなかったりと興味を持たせる事に苦労しました(興味さえもつと、簡単にスイスイとやっていました)。
心理士の先生に相談
集団の中での我が子を見て、発達障害への疑いがかなり強くなっていったのですが、市の検診で保健師さんより紹介されて心理士の先生に相談できる機会があり、相談してみるとなんとまさかの「問題なし」。
簡単な発達検査と、問診を行ってもらったのですが、この日は全て順調で椅子から立ち上がる事もなく、検査の内容も難なくこなしていき、先生との問診も上手に答えられたんです。
先生からは、「発達障害が疑われる子なら、検査という普段と違う雰囲気の中でいつも以上に特性が出てしまう。この子は、そうじゃないしちゃんと目を見てお話が出来ている。お母さん、心配しすぎだよ。男の子だから、じっと出来ない事くらい何てことないよ。」と言われました。
ほっとした半面、じゃあなんでこんなにじっと出来ないのか・・・。まわりの子たちと何でこんなに違うのか・・・。と何とも言えない不安が広がりました。
でも、この「問題なし」と言われた事を理由に、感じていた不安を考えないようにしてしまうようになってしまったんです。
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