長男が発達障害と診断されるまで⑥ 知能検査

発達障害

長男が発達障害と診断されるまでを6回に分けてまとめましたが、今回が最後です。

前回の長男が発達障害と診断されるまで⑤で発達検査を受けて発達障害の傾向が強いと言われたものの、診断を確定するには至りませんでした。

長男が発達障害と診断されるまで⑤ 病院受診
発達障害と診断されるまで 病院の初診の準備から診察、発達検査の様子まで

年長時の夏の懇談

長男の通うこども園では、夏と冬に懇談があります。

夏の懇談では、小学校をどうするかという事を確認されます。

ここでの確認とは

・特別支援学校

・小学校の特別支援学級(情緒・自閉症クラス)

・小学校の特別支援学級(知的障害クラス)

・小学校の普通学級

のどれに進学するのか、という事です。

私は、普通の小学校にある特別支援学級が良いかなと思っていました。

こども園の先生もそれを勧めてくれていたんですが、支援学級へ進むには、教育委員会の会議で許可が下りないといけないと言われました。

正直、「どういうことーーー!?」でした。

支援が必要なのに、支援が受けられないかもしれない・・・。そうなってしまったら、転校しないといけないのか??それとも、無理矢理に普通級へ?? 混乱している私に先生が「ひとまず、その会議にかけるための資料として病院で知能検査を受けてきてください。」と言われました。

知能検査自体は、病院で「特別支援学級を希望するなら、必要になるから」と言われており、すでに予約を取っていました。私は、病院で言われたので早めに予約を取る事が出来ましたが、もたもたしているとその会議に間に合いません。

ここ重要です!

病院や地域にもよると思いますが、診察だけでなく、検査の予約もなかなか取れません。

特別支援学校や特別支援学級を希望する場合は、先生と相談して早めに予約をして年長の春、遅くても夏までには検査を受けられるようにした方が良いです。

検査を受けても、結果と診断書が出来るまでにさらに1か月ほどかかります。

知能検査

懇談の日から、約1か月後に知能検査(WISC-Ⅳ)を受けました。

検査は、50分、45分と2回に分けて実施されました。

発達検査と同じで、問題を解くだけではなく、入室時の様子からすでに検査に入っています。

長男の検査中の様子

全体的には落ち着いて受けていました。それでも、

  • 私の方ばかり振り向く
  • 関係のない検査用具にパッと手が出てしまう
  • 足をブラブラさせたり、鉛筆を転がしたりしている
  • 頻繁に喋っている

といった状況が目立ちました。

でも、椅子から離れて歩き回る事はなかったんです。以前の発達検査の時とは違い、体は動くものの椅子から離れて歩き回る事はありませんでした。

発達検査の時の様子とは、大違いでした。じっと集中して静かに受ける事は難しい様でしたが、椅子から離れずに動き回らないという事は、びっくりしました。療育のおかげかもしれません。

検査結果

この検査では、言語理解・知覚推理・ワーキングメモリ・処理速度そ測定し、平均を100としてどの位置にいるのかを測ります。

長男の結果は、全検査でのIQは91。知的発達水準は「平均の下~平均」でした。

特に「ワーキングメモリ」の評価は低く「境界線」から「平均の下」でした。

好きな事に対しての記憶は、ずば抜けているのですが、興味のない事や嫌な事は、びっくりするほど覚えられません(私もそうですが・・・)。このワーキングメモリが低いと、計画を立てられない・順序立てて考えられないなどの困りごとが出てきます。これは、小学校での生活を送るには困る場面が出てくるのではないか。と思いました。

ここにも、ワーキングメモリが低いことで出てくるADHDの症状をまとめています。良ければ見てみてください。

注意欠如多動症(ADHD)とは
ADHDによくみられる10の特徴をまとめました

そして、この結果と今までの療育の様子をもとに

自閉スペクトラム症

注意欠如多動症

と診断が確定しました。

この検査結果と診断書を渡して、教育委員会の会議で小学校の特別支援学級(情緒・自閉症クラス)に在籍する許可が下り、進学先が決定しました。

発達障害の診断を受けて

覚悟はしていました。でも、はっきりと医師の先生から言われると、どう表現したら良いかわからない感情になりました。

ほっとしたのも事実です。

でも、これから長男はどうやって生きていくのか・・・。

旦那は、ショックで言葉が出てこない状態でした。

でも、医師の先生が

「発達障害は治りません。でも、息子さんの場合は発達が定型の子より2~3年遅れている事もあるので成長につれてその差はなくなってくる場合もあります。あくまで発達の遅れであって発達の停止ではない。特に多動の症状は中学校までにはあまり見られなくなってくる事もあります。また、自閉スペクトラム症の症状は経験を積み重ねていくにつれて、自分で対処の仕方を学んでいけば社会人として独立して生活することも出来ます。なので、今は息子さんが少しでも生活しやすいように支援していきましょう。

と言ってくださり、ようやく現実に目を向けられるようになりました。

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