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発達検査を受けて「不器用児症候群」と診断された長男は、集団療育を受ける事になりました。後に、個別療育へ変更したのですが、集団療育と個別療育の違いをまとめました。どちらの療育を受けようか迷っている方の参考になれば・・・と思います。
集団療育と個別療育の違い
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集団療育と個別療育はその名の通り、集団で一緒に療育を受けるか、先生と一対一で療育を受けるかの違いです。
それぞれ、メリットやデメリットがありますが、お子さんの症状に適した方を選ぶ事が大事です。
長男みたいに、集団療育から個別療育に切り替える事も出来ますし、その逆も出来ます。
また、両方同時に受けられている方もおられました(月曜日は集団療育、水曜日は個別療育のように、時間は分けられている)。
見知らぬ人がいてパニックになってしまうような場合や、手先の不器用さをゆっくりとトレーニングしていきたい等の場合は、個別療育。対人コミュニケーションが苦手で、順番を待てないなどの社会性の訓練をしたい場合は集団療育を選ぶといったように、その子のその時の状態で選んだら良いと思います。
集団療育
集団療育は集団で受ける療育ですが、少人数制となっています。
長男の場合は6人グループでした。だいたい3~10人程度が多いようです。
グループで活動することにより、集団行動のルールや社会性を身につけるようなプログラムで進んでいきます。順番を待ったり、言葉遣い、感情をコントロールすることを目的としています。
絵をかいたり、ハサミやノリを使った簡単な工作をしたり、体を動したり・・・と個別療育でもする事が含まれていますが、集団の中でする事によって「まわりの目」を気にしたり、順番を待ったり、「貸して。」「いいよ。」のやり取りをしたりして、人との関わりが不可欠な印象です。
長男が通っていた病院では、集団療育でもひとりずつ担当の先生がついていてくれていたので、感情が抑えられなくなった時などは、個別で丁寧に対応してくださっていました。
内容
集団療育の具体的な内容として
- サーキット
大きな固いスポンジ製のブロックを並べて、その上を歩いたり、飛んだりします。 これは、子供たちに大人気で先生が用意し始めると、皆がソワソワし始めます。 最初の頃は、長男は待つことが出来ずに、同様に待てない子たちと軽くケンカになっていました。何度もするにつれ、だんだんと待てるようになったり、順番を譲ったりできるようになりました。また、体幹が弱い子が多かったため(うちの長男も体幹が弱かった)、体幹を鍛えてバランスを取る役目もありました。
- ジェスチャーゲーム
みんなの前で動物の動きや鳴きまねをするんですが、うちの長男は人前に立つことが出来ずに、結局1度も出来ませんでした。でも、他の子がやっているのを見て答えるのは得意でした。
- 図工
折り紙を折ったり、ハサミで紙を切ったり、色を塗ったり、のりで貼り付けたりと簡単な図工もありました。作業自体は簡単なんですが、完成までの手順が何個かあるため、先生の説明をしっかりと聞いて覚えておかなければ出来ません。
案の定、うちの長男は説明を聞き終わる前に取り掛かろうとしたり、他に気を取られて先生の説明を全く聞いてなかったりしました。
そして、自分の思い通りに作れなくて怒ってしまう事もありました。
- 手つなぎ歩き
療育を始めた最初の頃にしていたんですが、全員で手をつないで教室内を歩いていました。
最初は、他人と手を繋ぐなんて!という状態でかなり嫌がっていたんですが、徐々に出来るようになってきて、一緒に歩く事で他者に歩幅を合わせる事も考えられるようになっていました。
無理に引っ張る子もいたんですが、だんだんとそれもなくなってきていました。
集団療育のメリット
- 社会性のを身に着けるトレーニングになり集団生活の練習になる
- 人とのコミュニケーションの取り方や言葉を選ぶ事が身に付く
集団療育のデメリット
- 集団での生活が強い刺激になってしまう子は、ストレスが強くかかってしまう
- 個人的に苦手な事を重点的に行う事はできない
- 自分の失敗を他人に見られる事で、悲観的な感情になりやすい
個別療育
個別療育とは、先生と1対1で行う療育の事で、周りの目を気にせずに自分のペースでゆっくりとすすめる事が出来ます。
集団生活で必要な「じっと座っている」「先生の話を遮らない」などを落ち着いて身に着けていきます。苦手な事を重点的に取り入れたり、どうしても気が乗らない時は運動に切り替えたりと、柔軟に対応してもらえます。
内容
個別療育の内容は、発達の状態や個人の特性によって全く異なります。なので、うちの長男がやっていた事をまとめます。具体的な内容として
- パズル
見本を見て考える事が困難な長男は結構、悪戦苦闘していました。手先の運動にもなっていたようです。
- 運筆練習
体幹が弱いために鉛筆を上手く持てないと言われていました。
そのため、姿勢を正して鉛筆を持って、線をなぞっていくトレーニングをしました。最初はプリント1枚するだけで疲れていましたが徐々に慣れていきました。
- 工作
集団療育でもやっていましたが、切る・折る・貼る・描くを取り入れて作品作りをしました。手先が不器用なため、何度か中断した事もありましたが集団療育と違い、長男のペースに合わせてくれたので最後まで作る事が出来ていました。
- ビーズ通し
最初は穴が大きなビーズをひもに通していきます。出来るようになったら穴が小さい物に変えていきました。先生と、よーいドン!で競争しながらやっていて、本人も楽しそうでした。
- ブロック
まず見本があり、それを見ながら同じように並べたり積み上げたりしました。「何かを見ながら作る」という作業が本当に苦手な長男は、個別療育でじっくりトレーニングが出来た事は良かったです。
個別療育のメリット
- 個人の特性や成長に合わせて柔軟に対応出来る
- 先生と1対1なので、成功体験を積みやすい
- 集団療育より刺激が少なく、落ち着いて取り組みやすい
個別療育のデメリット
- 大人と1対1という環境なのでコミュニケーション能力の向上が難しい
- 真似をして良い刺激を得るきっかけが少ない
まとめ
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集団療育も個別療育もメリット、デメリットがありますが、どちらが優れているという事ではありません。療育の目的が違うので、子どもの状態でどちらがより必要かで選択出来たら良いと思います。
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