自閉スペクトラム症(ASD)とは

発達障害
はじめに・・・                                    このブログは発達障害やグレーゾーンの息子たちを育ててきて実際にあった事をもとに書いています。あくまで、うちの息子たちの事ですので、全ての発達障害の方にあてはまるわけではありません。発達障害は多種多様で個人差がとても大きいです。このブログの内容は参考程度にしていただき、気になる事がある時は専門機関への相談をしてくださいね。

自閉スペクトラム症(ASD)は、自閉症スペクトラム障害とも呼ばれ、対人関係の困難さや特定のものに対する強いこだわりがある等、多種多様な特性がみられる発達障害のひとつです。

長男は注意欠如多動症(ADHD)と自閉スペクトラム症(ASD)を併存しています。この2つの特性は似ている事もあり、どの症状がどちらに属するのかを判断するのは難しいです。なので、重複した症状もありますが、自閉スペクトラム症の主な特徴をみていきたいと思います。

自閉症スペクトラム症の3つの特性

コミュニケーション障害

自閉スペクトラム症の大きな特性のひとつが、「コミュニケーション障害」で「対人関係や社会的に求められる言動が困難」ということです。特に、場の空気を読み取るという事が困難で例え話や暗黙のルールといった事に気が付くことが難しいです。また、言われた事をそのまま鵜呑みにしてしまう、相手の気持ちを汲み取る事が出来ないといった社会的に求められる言動が苦手です。

こだわり行動

2つめは「こだわり行動」と呼ばれるもので、物事の順番や勝敗、物の配置や興味への極端な偏りなどがみられます。例えば、同じ服ばかりを極端に着続けたり、おもちゃをずっと並べる(うちの長男がそうです)等です。

感覚過敏・手先の不器用さ

3つめの大きな特性が「感覚過敏・手先の不器用さ」です。うちの長男はこの特徴が強いです。

外部からの刺激(聴覚・視覚・嗅覚・触覚など)が強いために、騒がしい場所に居られなかったり、ごちゃごちゃした色使いの物を見ると目がまわってきたり、特定の肌触りの肌着が着られなかったりです。また、体幹が発達していない事で手先が不器用になり、字を書く事が困難だったりします。感覚過敏の反対の感覚が異常に鈍感という場合もあります。

年齢別にみる自閉スペクトラム症の特徴

比較的低年齢で、自閉スペクトラム症の特徴はあらわれてきます。年齢別によく見られる特徴をまとめてみました。ただし、個人差が大きいため必ずしも当てはまるわけではありません。

0歳~1歳
  • 抱っこを嫌がる
  • 笑ったり泣いたりといった感情が表に出てくる事が少ない
  • ミルクを飲まなかったり、偏食が酷く離乳食が進まない   
  • 母親などへ後追いしない
2歳~3歳
  • 言葉が遅い、あまり喋らない
  • 視線が合わない
  • 名前を呼んでも反応しない
  • 取ってほしいものがあると、親の手を持って行き取らせようとする
  • ひとりで遊んでいることが多い(他人に興味を示さない)
4歳~小学校入学まで
  • 散歩や登園時に決まったルートで行かないと怒る
  • 集団の中で行動することが難しい
  • 同じ遊びを繰り返す(新しい遊びには興味を示さない)
  • ごっこ遊びが苦手
  • 友達関係を作る事が苦手で
  • ルールを守れない、相手の気持ちを考えられない

自閉スペクトラム症の診断基準

自閉スペクトラム症にみられる特性による困り事が

・複数の状況(学校や家庭など)で起きていること
・それにより日常生活や社会生活で大きな影響が出ていること
・6か月以上継続していること

とされています。

自閉スペクトラム症は治るのか?

自閉スペクトラム症は生まれつき脳になんらかの障害があるとされています。

そのため、治癒するという事はありません。

ただし、社会の配慮や個人の特性に合わせた療育や環境整備、まわりの関わり方によって、困りごとを軽減していく事が出来ます。個人差はありますが、それによって定型発達の子たちと変わらない生活を送れるようになる事もあります。

しかし、常に不安にさらされている事に加えて、まわりから理解を得られない等で自己肯定感が低くなってしまい症状が悪化してしまう事もあります。「なぜ、出来ないのか」「なぜわからないのか」と責めるのではなく、出来た事を褒める事で自己肯定感を高めるようにしましょう。

さいごに

自閉スペクトラム症は、特徴が当てはまるからといって必ず診断が出るわけではありません。

専門機関に相談しても、1度の受診で診断が出る事もほとんどありません。

それほど、診断が難しいという事です。不安に思う事が少しでもあれば、早めに受診をしてお母さんとお子さんの困りごとを軽減していくことをおすすめします。

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