小さいころから不安はあったものの、なんだかんだで診断されることを恐れて逃げてしまっていましたが、ようやく病院への受診となりました。初診での様子から検査の内容などを書いていきます。
初診
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電話で初診の予約を入れてから3か月後、小児療育で有名な病院で初診を受ける事になりました。発達障害の子どもが年々増えて来ており、どこも病院はいっぱいのようでした。
事前に、問診票 こども園からのレポート(日々の様子)などを記入する用紙をもらっていて、それを記入して持って行きました。こども園からのレポートは担任の先生にお願いしていました。
問診票の内容
名前や既往歴、服薬しているかどうか等の基本的なものから、産まれてから発達の状況までかなり詳しいものでした。内容は年齢別に分かれており、以下のようなものでした。
産まれてから3歳まで
- 出産時の異常の有無
- 発達状況
- 首のすわり、寝返り、ひとり座り、つかまり立ち、つかまり歩き、発語、2語以上の発語の時期
- 視線を合わせたかどうか
- 初めての場所や人に対してどうであったか
3歳から卒園まで
- 楽しく通園出来ていたか
- 同じ年齢の子たちと遊んでいたか
- ごっこ遊びをしていたか
- 数や文字に対して興味を持っていたか
現在の身辺自立の様子
- 排泄コントロールは出来ているか
- 1人で箸やスプーンを使って適度な時間で食べ終える事ができるか
- 1人で整容(洗面、整髪、歯磨き)が出来るか
- 1人で着替えが出来るか
- 階段の昇り降りが1人で出来るか
現在の行動の様子
- 学校での勉強で、細かいところまで注意を払わなかったり、不注意な間違いをしたりするか
- 遊びの活動で注意を集中し続けることが難しいか
- 面と向かって話しかけられているのに、聞いていないようにみえるか
- 気が散りやすいか
- 日々の活動で忘れっぽいか
- 手足をそわそわ動かしたり、着席していても、もじもじしたりするか
- 座っているべき時に席を離れてしまうか
- きちんとしていなければならない時に、過度に走り回ったりよじ登ったりするか
- 遊びや余暇活動に大人しく参加することが難しいか
- じっとしていない、または何かに駆り立てられるように活動するか
- 過度にしゃべるか
- 質問が終わらないうちに出し抜けに答えてしまうか
- 順番を待つのが難しいか
- 他の人がしていることをさえぎったり、じゃましたりするか
さらに生活全般についてのチェックリストがあり、「身辺自立」「感覚・情緒」「運動・作業」「ことば」「対人・社会性」「学習」について細かい確認事項がありました。
こども園にお願いした書類も、同じようなチェックリストと、園での様子を細かく書いてもらう項目がありました。
これらを持って、小児療育の先生との診察にのぞみました。
診察での様子
先生に渡した上記の資料をもとに、こどもの様子を観察しいくつかの問診をしました。
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おそらく
- じっと座っているか
- 初対面の人に対してどんな反応か
- 初めての場所でどう行動するか
- 年齢に沿った受け答えが出来るのか
などを診ておられたのではないか・・・と思います。
一通り診察が終わったあと、先生からも「発達検査を受けてみた方がよさそうだね。」と言われました。
診察の間の長男の様子
- 椅子にじっと座っている事が出来ず、立ち上がって診察室の奥の方へ行こうとした
- 目を合わせる事は出来ていたが、質問には自分の名前以外「知らん。」とか「わからん。」とばかり答えていた
- 先生が喋っているのを遮って、全然関係のないことを喋り続けていた
- やっと椅子に座ったと思ったら、足をずっと大きくブラブラさせて落ち着きがなかった
- 途中で飽きてしまい、診察室から出ようとすることが何回もあった
すぐに検査の予約を入れてもらいましたが、さらに2か月待たなくてはいけませんでした。
進行するような大きな病気ではないにせよ、この待っている間が一番不安が強かったかもしれません。もっと早く行動していれば、今頃は診断も出て療育が開始出来ているのに・・・と今更思っても仕方のない事ばかり思っていました。
発達検査当日
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いよいよ発達検査の日。朝からだったので、体力も気力も万全な状態でした。
検査方式は「新版K式」と呼ばれるものでした。
「机上課題や簡単な運動課題を通して、お子さんの発達の水準や、個人内の能力のバランスを捉えることができます」と書いてありました。
検査時間は60分です。
入室時の様子からすでに検査に入っています。
検査内容は、見本に合わせてブロックを積み立てたり、数字を覚えて逆から言ったり、言葉の意味を説明したり等、机上での課題がほぼでした。検査が全て終わった後に、ケンケンをしました。
検査の問題を全部正解する事だけが目的ではなく、検査中の様子も検査に入っています。
- じっと座っていられるか。
- 先生の話を最後まで聞けているか。
- 途中で喋りだしたりしないか。 など
検査が始まると、付添の親は何もリアクションをしないように言われました。
検査中の長男の様子
- 緊張したり、固まって動かなくなってしまう事はなかった
- 先生の説明を遮って一方的に喋りだしたり、先に進めようとしたりした
- 間違えたかも、と思うと口調が荒くなったり、席から離れたりした
- 検査中に立ち歩いて、寝そべったり、気になったものをずっと触っていた など
検査の結果
上記の様子から、
- 不注意・多動・衝動的な傾向がみられる
- 失敗への不安や過敏さがみられる
- 見本通りに取り組むことが出来る一方で、目の前にないものをイメージすることは苦手
- 新規場面では落ち着かなくなる
- 耳からの注意や聞いたことを記憶することが得意ではない
と言われました。
ただ、発達障害の特性は強くみられるが、診断はまだ確定できないとの事で「不器用児症候群」として集団療育を受ける事になりました。
発達検査のその後
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ようやく発達検査まで辿り着きましたが、まだ診断は出ませんでした。療育での様子も踏まえ、知能検査を受けた上で、ようやく診断に至ります。療育も集団療育にするか個別療育にするか、かなり悩みました。こども園の先生とも相談して、小学校に入学するまでに少しでも集団行動に慣れていた方が良いのでは?ということで、集団療育に決めました。後に、運筆の稚拙が見られたので個別療育に切り替えています。
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