長男が発達障害と診断されるまで② 幼児期

発達障害

長男が発達障害と診断されるまでの記録1歳~2歳ころまでのお話しです。

乳児期には、全く気が付いていませんでしたが1歳をすぎる頃から特性が出てきました。「もしかして・・・」という思いと「いや、大丈夫」という思いで一番葛藤していた時期です。まだ、こども園に入園する前は集団での様子がわからなかった事や他の子と比較する機会がなかったのも大きかったのかなと思います。1人目の子供だったので、まわりの大人が長男に合わせていたため、本人のストレスも少なく特性の発現も少なかったのではないかと思います。

もしかして・・・と思ったこと

噛み癖

「抱っこ」を嫌がる事が増えた頃、大人しく抱っこされているなぁ。と思っていると、急に腕に噛みつくようになりました。その噛み方も、甘噛みなんて優しいものではなく内出血するほどでした。歯が生えてくる頃になると血が滲む事もありました。私の両腕は青あざだらけで、旦那からのDVを疑われることもありました。大好きなぬいぐるみも噛み締めるので、ボロボロに。耳や手は千切れかかっていました。

ハイハイをしない

ハイハイを全くしませんでした。でも、ずりバイを月齢の低い頃からしていて自分であちこちへ移動しまくっていたので、あまり気にしていませんでした。ハイハイしないなぁ。とは思っていたのですが、すぐにつかまり立ちをして歩くどころか小走りを覚えたために当時は深く考えていないかったです。

手を繋がない

小さい子と一緒の時は手を繋ぐと思うんですが、長男の場合は全くといってよいほど手が繋げませんでした。手を繋いでも次の瞬間には手を振りほどいて、走り回ってしまっていました。スーパーでの買い物も私一人では出来ませんでした。カートに乗せても、暴れてカートを押せないし、手はすぐに振りほどいて走り回るし、抱っこは嫌がるので落としそうになるし・・・。道路や駐車場でも躊躇なく飛び出すので、危機一髪だった事は1度や2度ではありません。事故もなく成長できたのは奇跡だったと思います。

抱っこが出来ない

大人しく抱っこされている時もあったんですが、「抱っこ」と自分から言うものの、他に興味があると嫌がって暴れる事がしょっちゅうでした。おまけに、噛み癖もあったので何度落としそうになったか・・・。

トミカを並べる

トミカが大好きだったんですが、車を使って遊ぶというよりは一直線に並べたり、それを横から眺めたりする事が多かったです。当時は几帳面な子だなぁと思っていましたが、自閉症の子によくみられる特徴でした。少しでもズレると怒っていました。

じっと出来ない

家で過ごす時は、自分の好きな事を自由に出来ていたので、そういう時はじっと遊んでいました。でも、病院へ行った時や外食の時など、「待つ」事が必要な場面ではじっと座って待つ事が出来ませんでした。あっちへ行ったかと思うと、こっちへふらふら・・・。キッズスペースの中とかだと大丈夫なんですが、そんなものすぐに飛び出してしまっていました。無理矢理戻そうとすると、暴れてしまって大変でした。

場面の切り替えが出来ない

公園へ行って、好きな遊びに夢中になっていると帰る事が出来ませんでした。時間が来たから帰ろうとすると、てこでも動かないんです。無理矢理に連れて帰ろうとすると暴れて大声で叫んでいました。誘拐犯から逃げようとしているかのように逃げ回るので、まわりの人達はびっくりしていたと思います。

大丈夫・・・だと思ってしまったこと

後追いをした

自閉症の傾向のある子どもによく言われるのが、「母親の後追いをしない」という事です。もちろん、全員がそうであるとは思っていませんが、うちの長男はどこまでも後追いをしていたので、大丈夫だろうと思っていました。いわゆる「他人に興味がない」という事はありませんでした。

言葉をよく覚えていた

よく自閉症傾向の子どもは「言葉の遅れ」がみられると言われますが、うちの長男は逆で言葉をすぐに覚えてよく話していました。オウム返しもあまり見られませんでした。後に発達検査を受けた時も、言語理解はよく出来ていました。

視線が合う、表情豊かだった

これもよくいわれる特徴で、「話していても視線が合わない」とか「表情が乏しい」とかいわれていますが、うちの長男は全くそんな事はなかったです。名前を呼ぶとすぐに反応していたし、視線や表情に不自然さはみられませんでした。

指さしも反応し「あれとって」もよく言っていた

「親が指をさしてもそちらを見ない」とか、「あれとって。」と言えずに「親の手をつかんで示す」なども見られませんでした。「あれとって。」と言われて、なかなか取れなかったり何の事かわからなかったりすると怒っていましたが・・・。

マザースクールへ

こんな感じで、発達障害の特徴に当てはまるものも多かったですが、当てはまらないものも多く、どちらかといえば当てはまらない事を探して無理矢理に大丈夫と思い込もうとしていたような気がします。

相談もどこにすれば良いのかわからず、

旦那に相談しても「子どもってそんなもんだよ。ちょっと元気が過ぎるけど、良いことだよ。」とあまり気にしていない様子でした。

そんな不安を見て見ぬふりしていた頃、市の1歳児検診であまりの落ち着きのなさに保健師さんから「マザースクール」を紹介されました。

マザースクールとは、妊娠中に受ける母親教室のようなものではなく、発達に不安がある親子が参加して一緒にゲームをしながら順番を待つ練習をしたり、手遊びや体を使った遊びで体幹を鍛えたり、個人ごとの気になる事へのトレーニングを行ったりする場でした。

市が開催してくれていて、登録さえすれば無料で自由参加でした。

退職された保育士さんや看護師さんなどが先生としておられ、日常の相談にも乗ってくれました。

病院で診断を受けた後に通いだした療育の内容と同じようなもので、集団療育と個別療育を同時に受けていたようなものでした。

今から思えば、とても素晴らしい場だったと思います。

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