長男はADHDと自閉スペクトラム症をもっています。
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そんな長男の特性であるADHDを詳しく説明しようと思います。
ADHDとはざっくりいうと、「不注意」「衝動・多動性」がみられる特性であります。忘れ物が多かったり、じっと順番を待つ事が出来なかったり、カッとなってしまったりと社会生活を営む上で、弊害が起こりやすくもあります。でも、こどもの頃からの関わり方や療育などで成長と共に特性が穏やかになってくる事も多いので、あきらめずまわりの支援をたくさん受けながらフォローしていってあげてください。
ADHDの特徴
ADHDの比較的多い特徴・症状は次のようなものがあります。
- 集中力が続かない 外部からの刺激(音や光など)が気になる
- 忘れものや物を失くす事が多い
- 集中すると、途中でやめたり次の行動にうつる事ができない(過集中)
- 順番を待てない
- じっとしていることが出来ない
- 感情を抑えることが出来ない
- 計画を立てることができない(順序だてた考えが出来ない)
- 自分勝手に喋りだしてしまう(話を最後まで聞かないで喋り始めてしまう)
- 片付けができない
- 言われた事をすぐに忘れてしまう
ここで紹介している特徴や症状は、ADHDの人全員に当てはまるわけでも、また全部当てはまったからといって必ずADHDというわけでもありません。
実際にうちの長男も当てはまる事もあれば、全く当てはまらないものもあります。
これを踏まえて、お子さんがADHDかもしれないと不安に思われている方たちの参考になれば・・・と思っています。
それでは、詳しく説明します。
集中力が続かない
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ADHDの特徴的な症状で、集中力が続かないというものがあります。これは、さまざまな刺激に敏感なADHDの特徴で、小さな音でも敏感に反応してしまうため注意力が散漫になり、集中力が途切れてしまうとされています。
私達が宿題をやっている時に、面白いテレビをやっていたら宿題に集中できませんでしたよね?そんな感覚が、常にあると思ってみてください。
忘れ物や物を失くす事が多い
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ADHDの特徴である「不注意」があると、忘れ物をしたり、物を失くしてしまう事が多くなります。
一方的に、忘れ物をするな!とかなんで失くすばかりするんだ!などと責めるような注意をしてしまうと逆効果です。脳の発達のバランスによるものなので、一緒に探したり、準備を一緒に確認したりした方が良いです。
集中すると、途中でやめたり次の行動にうつる事ができない(過集中)
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これは、「集中力が続かない」とは正反対の特性なんですが、自分の興味のあることをしている時はまわりの事が全くわからなくなるほど集中してしまうことがあります。ADHDの子どもは、ゲームやテレビに熱中しやすいとも言われています。
また、そこまでではなくても好きな遊びを途中でやめさせようとすると大きな声を出したり、暴れたりすることもあります。こども園などで外遊びが好きすぎて部屋に戻れなくなってしまうこともあります。
順番を待てない
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ADHDの特徴のひとつである「衝動性」が強いと、自分の感情を抑える事が出来ずに他人を押しのけていってしまう事があります。
人気のおもちゃや遊具を待てずに友達を抜かしてトラブルになったり、ルールを守れずに好き勝手にしてしまったりと対人関係が悪化してしまう原因になりやすいです。
じっとしていることが出来ない
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よくいわれる症状のひとつで「衝動性・多動性が」強いとじっとしていることが出来ません。
こども園や小学校では、椅子からすぐに立ち上がったり、ふらふらと歩き回ったり、姿勢が悪くダラーっとしているように見えたりします。また、椅子に座れていても貧乏ゆすりがやめられないとか、ずっと何かをトントン叩いていたりとか、ソワソワあちこち触っている等が見られます。
感情を抑えることができない
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「順番を待てない」でも、書きましたが「衝動性」が強いと自分の感情を抑えることが難しいです。
自分の感情のコントロールが難しいため、相手の事を考える事が出来ずに人の邪魔をしたりします。
また、衝動的に暴力をふるってしまう事もあるため、ADHDの子は乱暴な子が多いと言われてしまう理由のひとつです。
計画を立てることができない(順序だてた考えが出来ない)
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ADHDの子どもは、定型発達の子たちより前頭前野が未発達であることが多いと報告されています。
そのため、ワーキングメモリの機能が弱い場合が多く計画を立てたり、順序立てて物事を考える事が難しいとされています。計画を立てることが難しいので、夏休みの宿題を終わらせられなかったり、夏休み前に授業で使った道具を小分けにして持って帰るなどが出来ません。
最初のうちは一緒に考えて習慣化させる事ができれば改善は充分に見込めます。
自分勝手に喋りだしてしまう(話を最後まで聞かないで喋り始めてしまう)
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ADHDの子どもは、感情を抑える事が難しいので疑問に思った事は何でもすぐに喋りだしてしまう傾向にあります。
先生が前で説明していても、最後まで聞かずに自分の言いたい事を言ってしまったり、友達が一生懸命に話していても途中で遮って自分の話をにてしまう等です。
小さいころは、大きな問題にはなりにくいですが、小学校入学後は授業を中断させてしまう事もあるので、他の子たちから悪感情を向けられてしまう可能性があります。
片づけができない
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衝動性や多動性が強いと、注意が散漫になり脳の中で整理がつかないことがあります。
片づけを始めても、気になる物が出てくるとそちらに気を取られてしまい、全てが中途半端になってしまう事があります。片づけができないのではなく、片付けの仕方がわからないのです。また、散らかっていてもそれを不快に感じないという場合もあります。
言われた事をすぐに忘れてしまう
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これは、「計画を立てることが出来ない」の理由と同じで、ワーキングメモリ自体が弱いために、物事を覚えている事が難しいという特徴があります。
「あれして、それして、そのあとはこうしてください。」のような複数同時の指示は、入りづらい傾向があります。ひとつ、ひとつ伝えていくことでクリアしていけることもあります。
さいごに
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注意欠如多動症(ADHD)は発達障害のうちの一つであり、その特徴や症状は軽度・重度を含めて多種多様であり、「必ずこうである」というような指標はありません。
ここで紹介したものも比較的よくみられるものをまとめただけであり、症状に当てはまるからADHDだ。とか どれも当てはまらないからADHDではない。と決めつけるものではありません。
また、ADHDは男児の方が発生率が高いと言われることもありますが、女児の場合は症状がつきにくい場合があり見過ごされているケースも多いと聞きます。特にADHDは早い段階での療育やトレーニングで症状が軽くなる事も多いです。(小学6年生の長男は、ADHDの症状はだいぶ軽減してきています。)
少しでも気になる事があって悩んでいる場合は、お子さんのためだけではなく、親のためにも早めに専門機関への相談をおすすめします。
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